My server
思い起こせば、それは突然の出来事でした。
自宅で自分のサーバを立てるなんて・・・・。と、ほんの数年前までは、夢の様に思っていました。
2000/9 夏の暑い盛りと言いますか、その頃に使用していたISPのメールアドレスにSPAMメールが1日に数十通も来るようになったある日、ISPのサポートセンターに事情を話すべく電話をしたところ「お客様の一方的な理由でのメールアドレスは変更できません」と言われたことに始まりました。
当時もちろんダイアルアップのため、そんな状況下でも割と我慢をしていたのですが、とうとうサポートセンターに「どーしても変更できないのか?」って尋ねたところ、「変更する場合には解約と入会の手続きとなるので結構な額(約2万円近く)がかかります」とのこと。なんか融通利かないし今考えるとアカウントの変更なんて、ものの数秒でできるのに!と思って「どうせだったら自分で・・・・」と思ったのが、このドメイン(サーバ)を立ち上げるチカラとなったのです。
2000/9 当時
この当時は、UNIXサーバと言うとまだまだ高価で最低ランクの物でも 40万はしてました。当然そんな金額を投資してまでサーバを立てれないので選択枝としては Linux しかない状態・・・。当時は関連書籍すらも出ておらずいわゆるマニアの中で使われていた物を使うのは嫌だったので探しました。
そのとき見つけたのが、Cobalt Qube だったのです。(現在は、Sun Cobalt Qube3j を使用)
夢の構想と実現方法
いま思うと笑ってしまいますが「www、mail、ftp、telnet、いろんなサービスを公開したい」とか「HPを公開して1日100,000レビュー&ヒットさせたい」など漠然と考えておりました。HP公開するってネタも無いのに1日100,000レビューなんか無理じゃんと思うのですけどね(笑)。そんな事を夢にみてました、若かったんでしょう。
実現方法 step1 として市販されているサーバ(Linux)を使用しサーバを構築する事を考えました。
・サーバ機の設定は難しいので超簡単設定できると有名な「Cobalt Qube2J」を使用
・サーバ専用の回線をOCN回線で設置したいと思うが月7万円前後(当時)払わないといけない
・回線費用だけで月7万払えないので NTT提供のフレッツISDNか、めたりっく通信のADSL回線を
使用する事を検討したが、最終的にフレッツADSLに落ち着く
・グローバルipが無いとなにかと不便である(今は、Dynamicドメインでも可能)
※グローバルipを付与してくれるインターリンク(Zoot for フレッツ・ADSL)を選択
実現方法 step2 自分でLinuxサーバを設定し各種サービスを提供する。
・RASサーバと、ファイルサーバを構築したい。
・サーバ機は、自作機(Dual P3-733)を使用したい。
・Linux をファイヤーウォール&NATしたネットワーク構成を構築する
Qube製品の魅力♪
実際に実物を見るとその魅力が判ると思いますが、まず筐体が青いキューブになっているため非常に見た目が可愛いということが一番です。あとその消費電力の小ささと清音性(Qube3j は、うるさいです)、各種サーバ設定に必要な項目が GUI で出来る! というのが魅力です。
しかし後記しますが、もう生産中止だし・・・・・。いいマシンだったのになぁ。
フレッツ・ADSL(1.5Mbps)
NTT東日本が提供するサービスの一部です。フレッツ・ADSLは、一般電話回線のメタリック(銅線)を使用し、非通話領域(アナログ回線が使用しない周波数帯域)部分をxDSL技術を使用する事により、下り最大1.5Mbps、上り最大512kbpsの速度を出す事ができます。但し、最大と書いたのは、ベストエフォート型(回線を複数人で共有する)ため上り下りとも最大の速度がでるとは保証されていません(感覚として、3/2程度まで出ているような気が)。あとADSLの特性上、電話局から離れれば離れた分、周波数が減衰してしまうためこちらも、速度低下となる要因があるようです。と問題はありますが、ISDN(64kbps)よりも早いので都心部に住んでいるのならADSLが絶対お勧めです。
2001/6/5現在、フレッツ・ADSL利用料+屋内配線利用料+ADSLモデム・スプリッタ利用料(レンタル)=月額4,600円の固定料金で、24時間常時接続なサービスなのでお得です。フレッツ・FTTHのツナギとの噂もありますが・・・・
私の所(世田谷)ですが、フレッツ・ISDNの開設時には3ケ月以上待たされた苦い経験があるのですが、今回のフレッツ・ADS(1.5Mbps)Lは、郵政省からの横槍のあった時期と重なり、申請から開設まで1ケ月程度でサービス開始することができました(今回ばかりは、NTTを見直した)。
ドメイン取得
ドメイン取得は、昔に比べると簡単で早くなりました。色々とドメイン取得サービスをしている会社はありますが、お名前.comが一番、安くて($66)サポートもしかっりしているのではないでしょうか? 最近は、「新JP」ドメインや、「日本語.JP」ドメインまでとれるみたいです。
固定IPアドレス
インターネットサーバ(www,ftp,mail・・・・)を構築するには、固定のIPアドレスが付与されないと外部からのアクセスすることができません(DynamicDNSで構築する手もあります) 。一般のISPは、固定IPを付与してくれませんので(IPの枯渇とか、有効的な回線利用するとかあって)、固定IPをオプションでサービスしてくれる所を探しても結構いい金額になってしまいます。フレッツ・ADSLで固定IPアドレスを付与してくれるISPを色々と探した結果、通常回線利用料金で固定IP付与してくれるのの一番安い所は、インターリンク(Zoot for フレッツ・ADSL)でしたので、迷わず契約してしまいました。VC-netも固定IPのサービスやっていたのですが、突然中止してしまったみたいです。
Cobalt Qube2Jのサーバ構築例
Cobalt Qube2Jを使用した、サーバ構築までの各種設定方法が記述されています。
特に、DNSの設定や、Web構築までを図解入りで説明している為、Qubeユーザにとっては良い本です。
お手元に一冊「NTTドコモのMM QUBEで構築する超簡単Webサーバ」如何ですか?
Cobalt Qube3J の悲しい歴史
Cobalt社は、2002/6頃で残念ながら Sun Microsystem社に吸収されてしまいました。名前も当然の如く「Sun Cobalt Qube3J」と改名され、さらにこの1年後Qubeシリーズの生産中止の一報・・・・悲しいです。
いまでこそ、Linux は Webmin とか設定に関する GUI が充実してますが、Qube はそれ以前から GUI で色々な設定をできるようにシステムが組まれていたんです。
さいごに
最後まで読んで頂きありがとうございます。
数年前までは「自宅に常時接続でサーバ立てているんだよ」と言うだけで、アクセスも多い時期もありました。2004/1 の時点で自宅に常時接続でサーバを立てている事が珍しくない現状となりつつある中で、ワタシの一番の悩みは、サーバのファンがウルサイという事なのです。どこのメーカーか忘れましたが、ファンレスの小型サーバ(ぷらっとホーム?)も出ているし Linux での設定もできる技術力もあるしぃで、そろそろ Qube 離れをしようと思っている昨今です。
それにしても、ギャンブル負けすぎてパソが買えない状況だったりして(涙)