CygwinでXFree86 4.2.0 を動作させるまでのメモ(2002/03/19) 
 

動作環境

・Cygwin が正しくインストールされていること。(CYGWIN_NT-5.1 1.3.10(0.51/3/2) 2002-02-25 11:14 i686 unknown)

はぢめに

ここでは、Cygwin 上で XFree86 を動かすために色々と試行錯誤して動かすまでを書こうと思っています。XFree86 はもともと、X-Window System システムとして商用で開発されていたものですが、X11R6.3がフリーとしていいよ!っていうことで、GNU版として世にでているのです。これを Cygwin で動かそうっていう試み。(この X11R6.3ですが、一旦フリーにしたけどやっぱお金とろぉーかなあなんて動きもあったらしく、この世の中人気がでると儲けられる?なんていう考えの輩ばかりでいやになってしまいますね)

最近の Cygwin + XFree86 4.2.0

かなり前、いやだいぶ前に XFree86 を入れて動作が不安定だったのですが、最近 XFree86 4.2.0 がリリースされ、かつ Cygwin もかなり安定して動作するようになったというので、再度チャレンジしてみました。設定も非常に簡単んになり、お?よ? って感じで XFree86 を使用することができます。ただ・・・残念ながら日本語に関連する部分が、・・・・対応しきれていませんが、安定して動くと思えば良いですよね。

うまく XFree86 が立ち上がることを確認したら、今度はUNIX用にリリースされているWindow Managerを Cygwin/XFree86 上で動作させてみましょう。   Googleキーワード:cygwin kde xfree

XFree86 4.2.0 の設定

1.ftpサイトにある XFree86-Cygwin のバイナリーモジュールを全て適当なディレクトリにダウンロード(かなり時間かかります)し、そのダウンローした中にある Xinstall.sh を実行します。色々と設問を聞いてきますので適時答えてやれば ok です。(:英語ですが、なんとなく判ります)

$ mkdir 4.2.0
$ cd 4.2.0
$ wget -r -np -nd ftp://mirrors.rcn.net/pub/sourceware/cygwin/xfree/binaries/4.2.0/
$ gunzip extract.exe.gz
$ ./Xinstall.sh

2.とりあえず、ここまでで最低限の環境ができました。(簡単でしょ♪)。PATH環境変数に /usr/X11R6/bin を追加し、ウインドウマネージャーを動かしてみましょ。

$ startx

3.日本語環境、kterm、日本語キーボード対応などするために、ここからバイナリーモジュールをダウンロードします。kterm.tgz / canna.tgz / kinput2.tgz / tgif.tgz / idraw.tgz / idraw.tgz / libX11.tgz / netpbm.tgz です。ダウンロードし終わったら以下のコマンドを実行します。

$ tar Cxzf / kterm.tgz
$ tar Cxzf / canna.tgz
$ tar Cxzf / kinput2.tgz
$ tar Cxzf / tgif.tgz
$ tar Cxzf / idraw.tgz
$ tar Cxzf / netpbm.tgz
$ tar Cxzf / libX11.tgz

4.スクリプトの設定を行います。startup.tgz をダウンロードしておきます。

$ tar xzf startup.tgz
$ cp startup/_Xmodmap-106 ~/.Xmodmap
$ cp startup/_termcap ~/.termcap
$ cp startup/_canna ~/.canna
$ cp startup/_Xresources ~/.Xresources
$ cp startup/_xinitrc ~/.xinitrc
$ mkdir /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TT
$ cp startup/fonts.{dir,alias} /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TT
$ cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TT
$ ln -s `cygpath -u $WINDIR`/Fonts/{ms*.ttc,arial*.ttf,times*.ttf} .

5.これで再度 startx を実行します。うまくできましたね?。日本語環境ですとかなり CPU パワーを必要とします(泪)。

   参考サイト:Cygwin + XFree + 日本語アプリケーション

   参考サイト:Cygwin 環境の構築:X11を動かす

Blackbox 0.51.3.1(最新版 0.61.1 は、何処に?)

1.コンパクトで動作が軽いのが特徴です。現在、本家(http://blackbox.alug.org/) から Stable version: 0.61.1 を落とせるハズなのですが、リンク切れ状態となっています。仕方ないので Cygwin-Blackbox-0.51.3.1 を動かしてみます。

$ cd /
$ wget http://ftp.oav.net/cygwin/xfree/contrib/blackbox-0.51.3.1-bin.tar.bz2
$ bzip2 -dc blackbox-0.51.3.1-bin.tar.bz2 | tar xvf -

2.ホームディレクトリ上の .xinitrc ファイルを編集しませう。し終わったら startx コマンド実行 (^^♪ 。

$ cd ~
$ vi .xinitrc
     twm & →この記述を→ blackbox &
$ startx

3.綺麗な画面ですね〜

   参考サイト:Cygwin

   参考サイト:Cygwinおぼえがき

WindowMaker 0.80.0

1.定番ウインドウマネージャーとも言われている WindowMaker です。Cygwin/XFree86用のバイナリーパッケージが出ていないので、ソースからビルドします。 GoGo (^o^)丿

2.忘れてました「WindowMaker」は、libPropList(0.10.1) が必要です。

$ cd src
$ wget http://windowmaker.org/pub/libs/libPropList-0.10.1.tar.gz
$ gzip -cd libPropList-0.10.1.tar.gz | tar xf -
$ cd libPropList-0.10.1
$ ./configure
$ make
$ make install

3.本家(http://www.windowmaker.org/)から WindowMaker をダウンロードしコンパイルするです。

$ cd src
$ wget http://windowmaker.org/pub/source/release/WindowMaker-0.80.0.tar.gz
$ gzip -cd WindowMaker-0.80.0.tar.gz | tar xf -
$ cd WindowMaker-0.80.0
$ ./configure --disable-locale
$ make
$ make install

4.環境設定です。

$ cd /usr/local/bin
$ ./wmaker.inst
$ cd
$ vi .xinitrc
    
blackbox & →この記述を→ exec wmaker

5.素敵な画面ですね〜

   参考サイト:真ゼロ円でできるXサーバ Windows 2000で動かすXFree86[設定・運用編]

XDMCPによるリモートセッション

XDMCPによるリモートセッションを行うには、XWin.exeで以下のようなオプションを付加します。-query には Unix/Linux サーバのホストIPアドレスを指定し -from には Cygwin/XFree86 の ホストIPアドレスを指定します。

$ XWin.exe -screen 0 800x600x256 -query 接続先IPアドレス -from 自分のIPアドレス